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教員Aその39

 彼女は、ピアノの経験があるようだ。クレメンティーのソナチネを弾き出した。保育科へ進学するには十分な腕前だった。
「おしい。いやー、実におしい。残念だ。あぁ、残念…」
 私は大きな声で大げさに残念がった。
「え?だめですか?」
 少しは自信があったに違いない。しかし、私が残念を連発するので不安そうな顔つきになっている。
「いいえ。ダメではありません。残念だと言ってるんです」
「何が?ざんねん?」
 他の生徒達、全員がこの会話に注目している。教室は静かになった。
「家にピアノ、ある?あるね?」
「はい」
「ふむ、どうしてかな?」
「何がです?」
「どうして、やめた?ピアノ。スポーツ?」
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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すごいですね!!

学生たちが、先生のレッスンに
惹き込まれている様子が
目に浮かびます!!

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higemaster

  • Author:higemaster
  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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