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教員Aその22

 大学時代、年に2回、スケールとアルペジオの試験があった。私は、両手をそろえてきちんと弾くという基本が苦手だった。誰でも出来る事が出来ない。確か指定テンポは144。わかりやすく言うと1秒間に10個ほど音を並べて弾くテンポだ。もっとわかりやすく言うとピアニストにとって早い目のテンポ。この早い目が私にとってクセモンだった。もっと早いか、遅いが良かった。
 オクターヴ、3度、6度、10度で4回ずつスケールとアルペジオを弾く。調は2個のサイコロをころがして決めた。
「サイコロで弾く調を決めるなんて博打みたい。それに、何調がでるかわからないね」
 同級生の女の子がつぶやいた。
「ふっ。確率で言うと7が一番高い。つまり、Ges-durが出る割合が高いのだ。ようするにそのあたりを練習しておけば良い事になる。えっへん」
 私は、幼稚な確率の説明を数学音痴の同級生に解説してみせた。
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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