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楽聖B その39

 リストはグリーグの手書きのスコアを見事に弾ききった。ピアノ協奏曲なので、ピアノのパートもオーケストラのパートもある。初めて見る楽譜、しかも草稿に近い手書き。グリーグは唖然としたと言う。
「グリーグ君、このピアノ協奏曲はとてもよく出来ている。書きなおす音は一音もない。特に、北欧を思わせる郷土色豊かなメロディーはすばらしい。このまま、がんばってくれたまえ」
 グリーグは感動した。尊敬するリストにほめられた。しかも、一音も書きなおさなくていいなんて…。完璧?しかし、グリーグは凡人ではなかった。このリストのほめ言葉を鵜呑みにしなかったのである。
 その後、グリーグは40年近く推敲に推敲を重ね、400か所以上にわたって書き直した。
 リストはローマ、ワイマール、ブダペストの3ヶ所を中心に多くの弟子を持っていた。厳しく弟子と接するのではなく、グリーグが体験したように良い所をほめるスタイルであったようだ。リストはサリエリからも、Bの弟子のツェルニーからも無料でレッスンを受けていた。リストも弟子からほとんど授業料をとらなかったという。
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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