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グラスの雫№6 ブラックニッカその44

 ウオッカは無味無臭と言われている。実際、アルコールの解説書の多くに『ウオッカは無味無臭』と書かれている。実際はどうか。
 ポーランドにアルコール度数96度を誇るスピリタスというウオッカがある。火気厳禁のウオッカ。香りはプラスティック臭い。味は…、残念ながら味わうことが出来ない。口に含んだ瞬間スピリタスは蒸発してしまう。が、口中を刺激した後に残るのはほのかな甘み。
 40度のアメリカのウオッカ、スミノフ。香りこそ弱いが、口に入れると甘さが広がる。ためしに水を入れてアルコール度数を20度くらいにすると、砂糖水のような素直な甘さを感じる。
 アルコールは甘い。
 ブラックニッカに使われているグレーンウイスキーは西宮の工場で作られていた。ここから歩いて10分ほどの距離だ。蒸留機はカフェ式連続蒸留機。ここでも、竹鶴政孝はこだわりを見せる。
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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