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山畑誠ピアノリサイタル

2008年5月16日於兵庫県立芸術文化センター小ホール

バッハ:パルティータ第2番ハ短調 作品826
ハイドン:ピアノソナタニ長調
ショパン:バラード第3番変イ長調 作品47
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」 

 ピアノの表現でみずみずしい音というのがあります。わかりやすく言いますと、ニスを塗ったような音と申しましょうか。山畑氏はその、みずみずしい音を持つ数少ないピアニストです。深い哲学、内面の葛藤等、芸術的な表現の前に立ちはだかるのが、まず聴こえる物理的、即物的ピアノの響きです。音楽は音に魅力がなければ説得力も半減してしまいます。声楽もまたしかり。すばらしい音楽の理解力を持つ歌手、しかし、だみ声で唄うテノールは聴きたくもありません。山畑誠氏は濡れたような音で、破綻することなく今回のリサイタルを弾ききりました。
 一番に評価したいのは、展覧会の絵もさることながら、ハイドンです。一貫して幼稚な表現で聴き手を楽しませてくれました。稚拙…。なかなかできるものではありません。よほど、テクニックに自信がないと陳腐な演奏に成り下がってしまいます。
 晩年のリヒテルがこう言いました。
「モーツアルト…、思い出せない…。メロディーが思い出せない。うん。ハイドンは良い。楽しい。ハイドンはすばらしい」
 今回の山畑氏のハイドンを聴いてリヒテルの言葉を思いだしました。1楽章のふざけたようなリズム…。その日一日中、私の頭に響いてました。印象に残るコンサート、山畑氏の今回のコンサートは私の記憶に長く留まることでしょう。
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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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