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グラスの雫№6 ブラックニッカその4

 藤田氏がしゃべるのは…。他にお客さまがいない時に限られる。自分の事を話されることはまずなかった。たいていが私に対しての質問だった。
「泉さん、天才とはなんでしょう?」
 前振り省略。たいてい、藤田氏は核心から入ってくる。
『天才』。魅力的な言葉だ。スーパーマンに等しい。勉強の天才、スポーツの天才、音楽の天才…。
「時間ではないでしょうか」
「スピード?」
「はい。まずはスピード。普通の人間、もしくは秀才レベルの人がこなす仕事を10分の1以下の時間で仕上げてしまう。しかも完璧に」
「なるほど…。完璧な仕事を、ようするに躊躇や試行錯誤がないのですね」
「ええ。言い換えれば仕事をこなす量も半端ではなくなる」
「で、それらの仕事も記憶している?」
「ええ。忘れられないのでしょうね。記憶しなければという意識もないはずです」
「たとえば?」
「思いつくのでは、身近なピアニストにルービンシュタインがいます」
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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