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グラスの雫№5 真鶴その19

 2003年に河内氏が東京に転勤になって以来何度となく萬膳をお送りした。そのうちに、河内氏が懇意にしている居酒屋やバーにまで宅配するようになる。
「東京にも萬膳あるんだが、高くて…。マスター、今度は萬膳庵を…」
「ごめん。流鶯を…」
 流鶯は萬膳の原酒。凝縮した味わいに深い香り。最高の芋焼酎だ。
「流鶯、評判いいわ。で、他に何かある?」
 河内氏は遠慮がないのか、どんどん私にプレミアム焼酎を送れという。彼は萬膳が有名だから飲もうしている、にわか焼酎ファンではない。心底、萬膳が好きなのであろう。私は喚火萬膳を送った。
「すごい。この喚火萬膳。なんて読むの?カンカマンゼン?どういう意味?うますぎるわ」
 喚火萬膳は蒸留の最初に出てくるアルコールを集めたもの。42度前後ある。流鶯よりさらに濃くと香りが高い。いわゆる初留取り。他にハナタレとも言われる。「喚火」とは、火が火を呼ぶ。友が友を呼ぶという意味らしい。
 河内氏はバーボンからシングルモルト、そして今東京で万膳さんが作る芋焼酎にはまっているようだ。
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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