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グラスの雫№5 真鶴その12

 それから、河内氏は1週間来られなかった。
「ひどい目にあったわ」
 河内氏がいきなりドアを開けて大声を出した。
「お久しぶりですね。飲みすぎで病気でも?」
「そんなんやない。俺なぁ、あ、何かもらお。あんまりきついのやめとこ。焼酎ちょうだい」
「めずらしいですね。米?芋?」
「芋」
 私は五郎をロックでお出しした。
「これは?」
「鹿児島の離島の芋焼酎です。川端さんという方が作られてます。もともと船乗りだったか漁師だったかで…」
「船乗り、漁師だったら腕っ節強いだろうね」
「そりゃぁ、このむかえにある磯浜の大将も元遠洋漁業の船長だったらしいですが、西北では№1か№2…。ええ。もちろん喧嘩が…。あれれ、河内さん、誰かと喧嘩でもして、怪我して、それで店に来られなかったの?」
「相変わらず、マスター鋭いね。見て、ここ。頭の…」
 河内氏が髪を広げて見せたのは、なんとホッチキス。
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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