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グラスの雫№3 梅星その10

「これは、もう封があいてるよ。泉さん」
 千春の説明に
「いいよ。これもちょうだい。いくら?」
 私はどちらも持って帰ろうと思った。
「こんなん、売られへん。持って帰って。タダでいいよ」
 ラッキー。私は他にも凱旋門の小さな絵を買った。
「泉さん。これも差し上げます」
 中島シェフが手渡してくれた。クリストフルの銀製のチーズナイフだった。1万円はする代物だ。
「え?いいんですか。こんな高価なもの」
「いやいや。色々お世話になったし。でもこの封のあいたバランタイン。飲めますかね。古いですよ」
「飲めますよ。ほんの少ししか減ってませんやん。これくらいなら大丈夫。で、どれくらい前のですか」
「ここが出来てからですから…。30年は経ちますね」
 30年。そう、このバランタインの30年こそ、30年前に瓶詰めされたボトル。あわせて60年以上前に蒸留されたスコッチ。
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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