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バー物語(フィクション)№296

 「よっこらしょ」
 社長が立ち上がった。女性事務員は笑顔を見せながら立ち去った。
 「ソーダミル?」
 「そういうんですか?炭酸を作る機械」
 社長は身長160センチくらい。身体も丸っぽいし顔も丸っぽい。
 「どこでお使いになる?」
 私は今のバーの位置と引越し先の店舗を説明した。北口は詳しいのかすぐに理解してくれた。
 「カウンター8席の店でのう。うちの機械を使ってくださるんか」
 「おいくらくらいでしょうか?」
 使いたいが使うとは決めていない。値段を聞いてから判断したかった。
 「値段か。そんなん気にせんでよろしい」
 『はぁ?タダでくれるんかぁ?』
 「確か中古の出ものがあったはず。ガンは?ガンは持ってるか?」
 「いえ、ガンもセットでお願いします。普通の水とソーダ水が出るようにしたいんです」
 「おう。そうかそうか。用意したる。いついるん?」
 「新店舗は設計の段階です。早くて8月中旬かと…」
 「名刺交換しよか?」
 「失礼しました。泉と申します」
 「うん。裏に地図があるな。ふむふむ。わかった。今日行くわ」
 結局値段は聞けずじまい。真鍋社長自ら機械の整備をするだけはある。今会って今日、店に来てくださるという。まずは行動してから判断するタイプかもしれない。
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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  • Author:higemaster
  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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