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バー物語(フィクション)№289

 「もうおわかりでしょう」
 担当者はこちらの顔をじっとみた。
 「わかりました。一般的ではダメなんですね」
 「そうです。私はプロの設計者がどのようなユニークなバーの提案をしてくださるのか楽しみにしてきました」
 「期待を裏切りましたか?」
 「まあ。やっつけ仕事の見本のような店舗ですね」
 「設計者も一生懸命やってるんですが…」
 「ふふふ。失礼。一生懸命したらいいものができる?エセ教育者がよくいう言葉ですね」
 担当者は今度は本当に怒ったようだ。きつい口調で言う。
 「では、どうすれば?」
 「あなたがたの力量はこの図面で判断できました。1から私に図面をひかせて下さい。もちろん私は設計などできません。アイデアをどんどん持ってきますので現場の人が理解できる絵に書き直してください。できますか?」
 「工事にできるだけ早く取り掛からねばなりません。泉さん、1週間以内に持ってきていただけます?」
 「十分です。それより私の考えが設計者に理解できるかどうか。それが不安です」
 「こちらも長年やってるプロです。できます」
 プロね。それが一番あやしい。
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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higemaster

  • Author:higemaster
  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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