バー物語(フィクション)№243
1本30ccを飲んで味を見るとして10本だと300ccも飲むことになる。自信のないのや確認したいのは飲む量が増えてしまう。だいたい一人2合飲む計算か。利き酒が終わってから宴会を始める段取りになっていたが乾杯の前に酔っ払ってしまった人たちでいっぱいになってしまった。
「もうどうでも良くなった。はい…」
答案用紙を下屋敷村さんが野田さんに渡したのをきっかけにほとんどの人が席に着いた。みなさん、顔をすでに赤くしている。最後まで粘った中藪啓示が提出して野田さんが採点しだした。
「発表します。当たり前だけど1位はマスター。でも二つ間違えてる。マスター、もっと勉強しましょう。2位は3つ間違えたポコちゃん、3位は4つ間違えた啓示さん。それから、半分合った人が中山君とりんちゃん。後は全滅。以上発表終わり」
野田さんの発表が終わってあちこちで乾杯の声が出だした。
「ポコちゃん、すごーい。ではかんぱーい」
皆さん、利き酒で酔ってしまった勢いも手伝ってばらばらにお酒を飲みだした。五味箱さんには寄せ鍋を用意していただいた。用意の良いグループは鍋にあらかじめ火を入れていたのだろう。食べだしている人達もいる。
私は西田氏の前に正座をして頭をたれた。
「おう。にぎやかだな」
ちゃんこ屋さんの2階でお座敷バーを手伝って1年半。昨年の11月に宅配便の掛け持ちも覚悟して始めたトップウイン。なんとか1年もった。もう一度無言で頭をたれた。
「もうどうでも良くなった。はい…」
答案用紙を下屋敷村さんが野田さんに渡したのをきっかけにほとんどの人が席に着いた。みなさん、顔をすでに赤くしている。最後まで粘った中藪啓示が提出して野田さんが採点しだした。
「発表します。当たり前だけど1位はマスター。でも二つ間違えてる。マスター、もっと勉強しましょう。2位は3つ間違えたポコちゃん、3位は4つ間違えた啓示さん。それから、半分合った人が中山君とりんちゃん。後は全滅。以上発表終わり」
野田さんの発表が終わってあちこちで乾杯の声が出だした。
「ポコちゃん、すごーい。ではかんぱーい」
皆さん、利き酒で酔ってしまった勢いも手伝ってばらばらにお酒を飲みだした。五味箱さんには寄せ鍋を用意していただいた。用意の良いグループは鍋にあらかじめ火を入れていたのだろう。食べだしている人達もいる。
私は西田氏の前に正座をして頭をたれた。
「おう。にぎやかだな」
ちゃんこ屋さんの2階でお座敷バーを手伝って1年半。昨年の11月に宅配便の掛け持ちも覚悟して始めたトップウイン。なんとか1年もった。もう一度無言で頭をたれた。
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