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バー物語(フィクション)№241

 昨年は考えもしなかったが忘年会をとお客さまに提案された。そろそろ1995年が終わろうとしている。大震災をきっかけにライフラインやボランティアが見直された年。亡くなってしまった教え子もいる。ピアノの師匠の家も全壊。その師匠の家の解体業者の選択、それに関する義援金の請求、新築のための建築会社の交渉。大学の先輩の小原氏の手を借りながら昼間は走り回っていた。その新築にもめどが立ち来年の春には完成する見込みとなった。こんなに働いた年はなかったし、今後もないだろう。バーのお客様が救いになっていたというのは失礼にあたるだろうか。忘年会。お客さまに感謝という意味で是非にしたいと思った。
 トップウインのすぐ近くに五味箱という居酒屋さんがあった。何人集まるかわからないが会場をまず押さえた。
 「忘年会をしようと思うのですが何かイベント、アイデアは?」
 久しぶりに来られた野田さんにたずねてみた。
 「最近ここで流行ってるモルトのテイスティングは?」
 テイスティングか。それいただこう。
 「いいですね。ただ、スコッチはどうかな。日本酒でしましょうか」
 「私は参加しないと思うけど…。マスターがそれいいと思うならいいんじゃない」
 「野田さん、手伝ってもらえます?」
 「うん。いいよ」
 よし、決まった。テイスティングのやり方を考えなくては。
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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higemaster

  • Author:higemaster
  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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