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バー物語(フィクション)№227

 2,3分待って背広を来た恰幅のよい男が現れた。
 「私に何か…」
 ご丁寧にも名刺を渡してくれた。取締役と書いてある。違う。この男ではない。
 「失礼ですが、あなた以外に長尾様はおられませんか。この会社でお勤めと伺ったのですが」
 目を離さずに睨むように話した。男はしばらく首をかしげてからうなずいた。
 「事務長、ラインの子にいなかったかな」
 男は奥のデスクに声をかけた。
 「ああ、確か、いましたね」
 「工場に一人、同姓の社員がいます。では、私はこれで」
 男は急いで戻っていった。ラインの子?1000人を超えるであろう社員の一人の名前を取締役が覚えている。すごい会社だな。感心してしまった。
 「あのう、どうしましょう…。長尾は作業中なんですが…」
 困った。早く済ませたい。出来るかどうか聞いてみることにした。
 「工場に放送設備はないんでしょうか?放送で呼んでいただけたら…」
 女性事務員は助けを求めるように事務長のほうを見ている。事務長は大きくうなずいた。

 
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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どこまでホント(笑)私は工場事務だったので放送頼まれた事あるよ☆サラ金の取立てで「その人は首になりました」ってゆったら「姉ちゃんかくしとったらあかんで☆どこ行ったかしらんのか?」ってゆわれたっけ♪黙って切ったら「今切ったやろ☆お宅。。」って途中でまた切った頃が懐かしい♪
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higemaster

  • Author:higemaster
  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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