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バー物語(フィクション)№226

 鳴尾浜は団地があり、学校があり、リゾート施設もあるごった煮的な埋立地。目指すテッチャン食品はこういった施設の先、海に近い湾岸線高速道路の下にあった。テッチャン食品は大きな企業でテレビに度々コマーシャルを流している。午前11時に箱型の軽トラックを転がして門扉をゆっくり通った。止められるかと思ったが守衛は業者の車かと思ったのだろう、こちらの顔を見ただけで興味がないようにすぐにうつむいた。入ってすぐの駐車場に止めて事務室を探す。右手にそれらしい建物があった。事務室件受付だろうか。
 「長尾さんをお願いしたいのですが…」
 私は自己紹介をしてすぐに用件を切り出した。女性の事務員は席を立って事務長らしき人物に近づいて行った。私をちらちら見ながらしばらく2人で話している。
 「あいにく、長尾は重役会議中です」
 しばらく待ってもらえないかと私に頼んだ。
 「申し訳ないです。緊急なんですが…」
 「ご用件は?」
 「いえ、直接ご本人に…」
 いつ終わるかわからない会議を待つなんてまっぴらごめんだ。学校の授業は終わる時間が決まっているが大企業の重役会議。延長戦がありそうだ。しかし…、長尾さんが重役?とてもそのようには見えなかったが。人は見かけによらないの典型か。
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テーマ : 自作小説
ジャンル : 小説・文学

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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