廣澤敦子・藤村匡人ジョイント・リサイタル
2006年8月20日、神戸の東亜ホールで開催されました。客席数は250前後でしょうか。本日は満席。それで、ややデッドな響きになったようです。廣澤さんは曽我淑人門下。私と同門です。来年の8月22日に西宮北口の芸文センターで曽我先生と廣澤さんがジョイントコンサートをされます。私はそのピアノ伴奏。で、今日は廣澤さんがどのように歌われるのか興味深々で聴かせていただきました。マーラーの音楽は心の深い深いところまでえぐっていきます。ヘタをすると肩に力の入った陳腐な表現に陥ってしまいます。廣澤さんと藤村さんは、きつい表現とユーモアのセンスを併せ持った、自然体な音楽を描き出していました。それこそが一番難しいところであります。お2人とも聴衆を楽しめさせる力量の持ち主で、来年の伴奏が楽しみです。今日のピアノは長谷智子さん。かなり難しい譜面だったはずです。表に出すぎることなく2人をリードしていくテクニックはなかなかのものでした。このグループの今後の活躍が楽しみです。
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