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バー物語(フィクション)№218

 鼎から帰ってパパダブレをメニュに載せた。ついでに先日の団体さんに評判の良かった抹茶のフローズンも。こちらは抹茶の粉を混ぜることによって味のバランスが良くなった。
 さて、地震から半年。復興が急ピッチで進んで人の心も落ち着きを取り戻しつつあったのだが…。
 日曜日の深夜。トップウインは満席状態。
 「森具?へ。名前が悪いわ。名前で負けとる」
 サムが酔っ払って奥の席でわめいていた。
 「北口町、高木西町はかっこええけどな…」
 続けて大声を出した。どうやら隣の席の杉浦さんと何か言い合っているようだ。
 「なんで、森具が、森具のどこが悪い?」
 杉浦さんも応戦している。しまった。二人の席を離すべきだった。どちらも大の喧嘩好き。
 「ええやん。杉浦、酔っ払いなんか相手にするな。帰るぞ。マスターお勘定…」
 長尾さんが杉浦さんを連れて帰ろうとした。ホッ。2人は出て行った。
 「サムさん。わけのわからないこと言わないで下さい。どこの人でも今回の震災で物心両方傷ついてるんですから」
 「おおっ。マスター、ごめんな。何か言ったかな」
 サムは酔っ払うと1分前に言ったことも忘れてしまう。
 ガチャ。入り口が乱暴に開いた。杉浦さん。あぁ、またか。この人は一旦出て行ってまた戻って喧嘩するのがパターンのようだ。
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テーマ : 自作小説
ジャンル : 小説・文学

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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