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バー物語(フィクション)№217

 まっちゃんは静かにバーボンソーダを重ねていく。私はサイドカーの次にマティーニをいただいた。これ一杯でふらふらになりそうな量のマティーニ。
 「フローズンダイキリを」
 いよいよ今日来た目的のカクテルをオーダーした。
 「あいよ。フローズンダイキュリー…」
 マスターはグレープフルーツを軽くもんでナイフを入れた。やっぱり、グレープフルーツか。コアントローとラム。氷。ギュンギュンギュンギュンとミキサーの回る音が大きく響く。
 「おまたせしました」
 タンブラーに一杯のフローズン。
 「マスター、フローズンダイキリってライムではないの?」
 疑問点をストレートに質問した。
 「ふむ。世間ではライムですね」
 「グレープフルーツは鼎のオリジナル?」
 「違います。ヘミングウェイはグレープフルーツ入りのを好んで飲んだらしい。だから…」
 「そうなんですか」
 「ま、私は簡略して作ってますが、他にライム、マラスキーノを入れるのが正式です」
 「え?そんなにたくさん入れるんですか」
 「ラム、ライム、グレープフルーツ、コアントロー、マラスキーノ、砂糖」
 「覚えれないなぁ。メモして帰ります」
 「これをパパダブレというんです」
 「パパってヘミングウェイのことですね。ダブレってダブル?」
 まっちゃんが話に入ってきた。
 「そう」
 マスターが静かにうなずいた。
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テーマ : 連載小説
ジャンル : 小説・文学

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残暑お見舞い

ボンベイサファイアのことがおいしそうに書いてあったので今晩買ってきて飲んでいます。家庭で簡単に作るなら、ソーダ割りにすれば良いでしょうか。ついでにグレンフェディックも買いました。
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  • Author:higemaster
  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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