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バー物語(フィクション)№200

 「何飲んでるの」
 「自分だけずるい」
 まっちゃんと啓示が横で文句を言っている。
 「メニューにはない酒なんだ。大声出さないで。井上さん、こちらにも1杯づつ…」
 「ひょひょおぅ。うまいぃ。うおおおお」
 啓示がまた動物のような声を出した。最初に会った時、スピリタスに対しても同じように咆哮していた。啓示にはこの動物表現が良く似合う。
 「ううん。いい酒ですね。麹の香りというか…」
 男前のまっちゃんはクールに表現している。それから一人7,8合は飲んだだろうか。メニューにあるものないもの関係なく井上さんにまかせて日本酒を楽しんだ。アテもしこたま食べた。その間、店内は混む事はあってもお客さんが減る事はなかった。井上さんは伝票を書く暇さえない状態。出した食べ物、飲み物を覚えているようだ。
 「そろそろ行こうか」
 啓示が促した。十分堪能した。お腹も一杯。帰り際、井上さんに松の司の4合瓶をお土産にいただいた。感謝の気持ちと激励の言葉をそれぞれ述べながら吟醸を後にした。
 「ラーメン食べへん?」
 吟醸を出てすぐに啓示が言った。
 「はぁ?お腹すいたんか?」
 「いい匂いしてる」
 吟醸の隣はラーメン屋だった。
 「入ろう。入ろう」
 まっちゃんも乗り気だ。どうして酔っ払うとラーメンが欲しくなるのか。もう帰ろうと言おうとした時、
 「おっ。ちょうど3席空いてる」
 啓示が中に入っていった。
 
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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