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バー物語(フィクション)№186

 6月某日。いよいよ投票日。サムが店に来た時には皆さん、がんばって、とか応援してるよ、とかの暖かい声をかけていた。
 結果。次点で落選。たった30票差。得票数551票。500人もサムを支持したのか。その夜…
 「サムさん、最後の1表はボクの1票ですよ」
 村上先生がサムに語る。
 「いえいえ。ぼくの1票です」
 ポンちゃんが主張する。
 私はサムが落選してホッとしていた。皆さんサムの性格はわかっていると思うのだが、本当に投票したのだろうか。
 「次は県に出るわ」 
 サムは県会議員を目指すという。
 「何も選挙選挙しなくていいじゃん」
 サムの恋人、さちよさんが待ったをかけた。
 「ようがんばったやん。もうええやん」
 そう、もういいよ。もう、選挙に出ないでね。
 いよいよ震災後の再開発に住宅都市整備公団が乗り込んできた。強制執行権のある第二種市街地再開発事業として。立ち退きはいやだとは言えない。方向が見えない今、この辺の店の人たちは見守る方向と積極的に賛成、反対派に分かれだしている。

 

 
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テーマ : 連載小説
ジャンル : 小説・文学

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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