AX

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

バー物語(フィクション)№168

 プロっぽくない。アヴァカヴァの料理とカクテル。自分に近いものを最初から感じていた。名刺を出したのはアマチュアを感じたから。その道の料理人、バーテンダーにはおこがましくて名刺など出せない。
 「shot bar TOP WIN、北口でされているんですか」
 「地震の直前にオープンしました」
 「いやー、奇遇ですね。私たちも地震の少し前にオープンしたんですよ。色々教えてくださいね。お酒はさっぱりわかりません。料理のほうは好きで色々工夫しているんですが…」
 「似たようなものです。いっしょに勉強していきましょ」
 「ですね」
 それから約半年後、10才年下のアヴァカヴァのマスターと私は大阪にあるバーテンダースクールにいっしょに通うことにした。プロのバーテンダーの技術と知識を学びたかったのだ。が、結論から言って失望することのほうが多かった。プロってこの程度?それは私が歩んできた音楽の世界にもいえる。おおよそ創造に関するものは人に感動を与えないものは存在価値がないと私は考えている。特に芸術、食べ物、飲み物。感動と感心は似て非なるもの。私は教え子に一つの曲でいいから感動をしてもらえるような音楽家になるように指導を心がけてきた。大学の入試レベルでは審査員に感心してもらえるレベルで十分。大学を卒業して演奏家として活躍するには感心レベルでは続かない。バーテンダースクールは一握りの先生を除いて感心のレベルにさえ到達していなかった。
スポンサーサイト

テーマ : 連載小説
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

higemaster

  • Author:higemaster
  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
最近の記事
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。