AX

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

バー物語(フィクション)№154

 ロイドメガネさんは小さなショットグラスを右手につまんでチュウーと半分飲んだ。
 「ひょおおおぉぉぉ、うまい」
 右手のショットグラスを上から覗いたり横から透かしたりいろいろなポーズをとっては眺め少し飲んではうまいを連発した。
 「おかわりを…」
 飲み干すなり2杯目を要求してきた。私は同じように2滴半のジンビターを作った。またまた同じようにロイドメガネさんは奇声を発する。と、その時ポンちゃんが入ってきた。
 「あっ。村上先生こんばんは」
 「おおっ。こんばんわっ」
 ロイドメガネさんは村上さん。
 「先生は初めてですか」
 「うんんっ」
 「マスター。村上三郎先生。具体芸術の大家」
 具体芸術?あまり聞かないな。
 「違いますっ。芸術の大家ではなくボクそのものが芸術なんですっ」
 むむ。すごい。すごい自信。なるほど。これまでの流れ…、バーに入ってから白馬の注文、ジンビターの2滴半に始まってビターがジンに落ちるのを見る様子、奇声、飲み方。全て舞台の芝居をを見ているようだった。ボクが芸術か。かっこいいな。行動に迫力があるのでいやみに聞こえない。
スポンサーサイト

テーマ : 自作小説
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

higemaster

  • Author:higemaster
  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
最近の記事
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。