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バー物語(フィクション)№148

 「マスター、甲東園にあるサライって知ってる?」
 男の子が私に訊ねる。
 「ええ、よく存じ上げていますよ。うかがった事もございますし、そこのママも来て下さいました」
 「ボク、その息子です」
 む。なんと。そういえばあごの尖ったラインが似ている。
 「そういわれればなんとなくお顔の感じが似ていますね」
 「なんとなく…。そっくりだと言われますが…」
 こういう場合は話題を変えるのに限る。
 「お連れの女性は?」
 「友達と言うかお客さんと言うか…」
 「わたしサーヤ」
 「あたしおみね」
 女の子が大きな声で自己紹介した。
 「ボクはアキヨシ」
 アキヨシかぁ。私の息子と同じ名前だ。このグループに急に親しみを覚えた。
 「ひょっとして未成年では?」
 「そんなの聞きっこなしよ。おかわり」
 「あたしもぉ」 
 「ボクも何か作って下さい。マスター、心配しなくても未成年ではありませんから」
 本当かな。ま、いいか。地震の後、まだまだ混乱している真夜中。だれもとがめまい。
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テーマ : 自作小説
ジャンル : 小説・文学

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  • Author:higemaster
  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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