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バー物語(フィクション)№145

 中藪啓示の生活センスはかなり個性的だ。腐ってカビの生えているみかんを大事にかざったり馬糞の香りをわざとコーヒーにいれたり。こういうのに限って味オンチな独りよがりな輩が多い。山岳写真家?山岳文筆家?偽者くさい。
 「何か代表的な出版物あります?」
 「ん?俺が書いたやつか。そやな…、あ、マスターの目の前にあるガイドブック」
 それは北陸の旅行のガイドブックだった。これだったら家にあるかもと思うくらい一般的な本だ。
 「魚津のお寿司屋さんで…、ええっと…。あった。これこれ」
 啓示は開いて見せてくれた。なんと。お寿司をおいしそうに食べている女性は…
 「めるちゃんですか。この女の子」
 「どれどれ、そう。ここのお寿司屋さん、安くて美味しいよ。マスターも行ったらいいよ」
 めるちゃんは簡単に行けばと言うが。
 「魚津って富山のまだ向こうでしょう。遠いですね」
 「近い近い。スーパー雷鳥ですぐやんな」
 めるちゃんは啓示に相槌をもとめた。
 「うんうん。マスター、一緒に行こう」
 簡単に旅行に他人を誘う二人。本を書いてるのはわかった。写真も本物。
 「わかりました。機会があれば」
 軽く約束をして二杯目のコーヒーを頼んだ。

 
 
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テーマ : 連載小説
ジャンル : 小説・文学

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**むらさんも 相変わらずですなぁ・・・
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  • Author:higemaster
  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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