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バー物語(フィクション)№141

 「悪かったねぇ」
 中藪啓示がめるちゃんと一緒に入ってきた。店をオープンしてすぐの時間だ。
 「マンションの一室でコーヒー?」
 「ふぉふぉふぉ。以前は六甲でやっててん」
 『本当かどうかあやしい』
 「その言い方、啓示さんがしていたみたいやんか。マスター。私がしていたの」
 「んんん。俺がさしていた…」
 「違います。私が自分で店を六甲でしていたんですぅ」
 じゃれあいのような喧嘩を始めた。どっちでもいいんだが。
 「で、いつ行ったら美味しいコーヒーが飲めるんです?」
 「すまんすまん。明日だったら…、あー、多分大丈夫」
 『たぶん?』
 私は訊ねた。
 「中藪さんのご職業は?」
 「コーヒー屋。ふぉふぉふぉ」
 「それと…?」
 「写真家。ふぉふぉふぉ」
 「写真?ヌード?」
 「山岳写真」
 中藪啓示が初めてまじめに答えた。
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テーマ : 連載小説
ジャンル : 小説・文学

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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