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バー物語(フィクション)№120

 1995年1月6日、金曜日。新年の第一日目。明けましておめでとうの大合唱。ほとんどの常連さんが顔を出してくださった。12時過ぎにハーモニーのマスター坂田さんとアルバイトの女の子も来てくれる。
 「長いお休みでしたね。待ちくたびれましたよ」
 いつものようにカクテルを飲まれた。
 「マスター、あの事、ここのマスターに聞いてみたら?」
 アルバイトの女の子が坂田さんに耳打ちをした。
 「あの事って、猫の?」
 「そう、きっとここのマスターならお祓いの仕方を知ってるかもよ」
 「お祓いってオレは何もそんなこと…」
 何か前で聞いていて気になる内容だ。
 「マスター」
 女の子がこちらを向いてしゃべりだす。
 「うちの店の入り口の招き猫なんですけど…」
 覚えている。小さなかわいい招き猫が棚の上にあった。
 「はい、その招き猫が?首が伸びるんですか?」
 「マスター!」
 「ハイ」
 「マスターは人がまじめにしゃべってるかふざけているか見分けがつかないいのですか?」
 うう。怒られてしまった。
 坂田さんがしゃべりだす。
 「年が明けてから不思議なんですよ。その招き猫」
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テーマ : 連載小説
ジャンル : 小説・文学

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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