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バー物語(フィクション)№117

 1994年12月28日水曜日、バーデビューした年の最終営業日。思い返すと工事期間中は長く、営業期間中は短く感じる。バーを開いたと友人に連絡するとどうして、どうして、どうしての質問攻め。多くの友人ががお金に困っていると思ったようだった。確かに裕福ではないが金に困っているわけではない。それよりも来年3月に高校の非常勤講師を辞めることによって自宅レッスンの生徒さんも減る事は確実。来年度からのほうが大変だろう。
 私は教え子のピアノのレベルが上がるよう、弾けないところを弾けるよう、また希望する大学へ進学できるようにさまざまな工夫をこらしてきた。テクニック、音楽の理解、精神力等テーマは尽きることなくやりがいがある。受験指導は長いスパンで考えないと失敗する。目標は大学受験日。そして才能のある子にはもっと先の展望も示すようにした。つまり、今、弾けることより将来、聴衆に感動を与えることの大切さを。理解する子は少なかったがそれでもよかった。
 対してバーは個人個人への一瞬が要求される。お客様への対応、カクテル作り、好みの把握…瞬間芸の積み重ね。
 色々回想し思いをめぐらしている時
 「ビールちょうだい、マスター」
 ひみつのあっこちゃん、ようちゃんの登場だ。
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テーマ : 連載小説
ジャンル : 小説・文学

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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