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バー物語(フィクション)№106

 「もう一杯おかわり」
 早い。もう飲んでしまったのか。西部劇でガンマンがカウンターの上に置かれたバーボンを一気飲みするシーンを思い浮かべた。よーちゃんはにこにこ笑って楽しそうに野田さんとしゃべっている。
 「マスター、カクテル作れる?」
 クエルボのストレートをを3杯飲んでからよーちゃんは聞いてきた。30分もかかっていない。酔いはアルコール量だけが関係するのではない。アルコールを体内に入れるスピードも大事な要素だ。大丈夫なんだろうか。
 「はい。なんとか」
 「ショートカクテル作って。私に」
 私に…。オリジナルが欲しいという事かな。
 「どのようなカクテルがお望みで…」
 「飲みにくーいの作ったげて」
 野田さんが口をはさむ。
 「なんでよ。マスターおいしいの作ってね。私にピッタリの」
 「マスター、よーちゃんはこんなん好きなんっていうのが好きなんよ。変わったの作ったらきっと美味しい美味しいって喜ぶと思うわ」
 「違うって。マスターお願いね。まともなのを作ってね」
 私は野田さんの考えに従うことにした。テキーラのストレートをチューチュー飲むよーちゃん。きっとありきたりのカクテルは頼りなく思うだろう。私はバックバーのリキュールを見渡した。ベースは決めた。今飲んでいただいてるクエルボ。で、後をどうするか。色は赤系統にしたかった。にこにこ顔の下屋敷村よしみさんには赤が似合うだろう。よし、決めた。ライム、カンパリ、ぺルノー。
  

 
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テーマ : 連載小説
ジャンル : 小説・文学

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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