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バー物語(フィクション)№103

 「まぁまぁと言ってるようじゃーだめだね」
 西田氏が続ける。
 「その点、大西さんはかっこいいな。寿司握ってても喧嘩になりそうなときにはカウンターを乗り越えて表に飛んで出てきたからな」
 大西さんは吾妻寿司の大将だ。そういえば…昔…、私が吾妻寿司で競馬新聞を見ながら寿司をつまんでいた時、隣の常連さんが、
 「ほほう、明日は仁川ですか。同じ目を私にも買ってきてくれませんか」
 その常連さんが財布に手を入れた瞬間
 「それは失礼と言うもんじゃおまへんか。博打は自分でやるもんだす。人様に馬券を頼む、それは了見がちゃいま」
 吾妻の大将はこちらがびっくりするぐらい大きな声でその常連さんを一喝した。私は1週間か2週間に1回行く程度の客だった。度々吾妻寿司を利用してくれてる常連さんに一喝。大西さんにとって事の善悪は店に来てくれている回数は関係ないようだった。それから私は大西さんの大ファンになった。
 「泉さん、男が煙草をやめてくれと言った瞬間判断しなくっちゃいけねーな。ここはレストランじゃねーんだ。そうだろう」
 西田氏の言い分はよく分かるんだが、あの場合…。
 ヒーローのマスターが何か言いたそうにこちらを見ている。
 「ヒーローではこのようなことないんでしょうか」
 
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テーマ : 連載小説
ジャンル : 小説・文学

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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