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バー物語(フィクション)№89

 翌々日、営業時間前にタラートに行った。外から見るよりも中が広い。木目を活かした大きなカウンター。奥行き90センチ巾は5メーターあるだろうか。色がユニークで青みがかっている。今まで色々なバーのカウンターを見てきたが青系統は初めて見る。
 「大きなお店ですね」
 「エアコンがなかなかきかなくて」
 ママとたわいない話をしながらメニューを見る。フードよりもドリンクの値段が気になった。ざっと見て私の店より少し高いめだった。メニューの値段が高いと言って単純に高いと判断できない。量の多い少ないも関係する。私はバーを始めるにあたってこのあたりの値付けをリサーチしていなかった。時間がなかったし興味もなかった。しかしお客様が色々なお店を回っている以上自分も知らなければ。
 「生ビールと何かお勧めの一品を」
 生ビールはあまり好きではなかった。でも、生ビール一杯を飲むことによって判断できることがある。生ビールがおいしくないお店はだいたい料理もまずい。タラートの生ビールはうまかった。
 北口にバーは何軒あるのだろう、ママのきびきびした動きを見ながらぼんやり考えていた。
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テーマ : 連載小説
ジャンル : 小説・文学

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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