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バー物語(フィクション)№81

 神亀の大吟醸は確か…。
 次の日の昼過ぎに私は姫路の千石茶屋に電話した。千石茶屋は居酒屋、いや、日本料理屋、割烹?和食を出しているのだがどのジャンルに入るのかわからない。めっぽううまい料理を提供し続けている。そこの大将は私と同い年。3年前に中国のタクラマカン砂漠を一緒に横断した仲間だ。トラブル続きの旅で死をも覚悟した。
 「小嶋さん、確かそちらにひこ孫あったよね」
 神亀の大吟醸はひこ孫という。喧嘩好き君はひこ孫の名前を隠していた。知らなかったのかもしれない。
 「いやー、泉さん、ひさしぶり。どうしたったん。ひこ孫あるよ。いるん?」
 いるのと訊ねてくれたら話は早い。
 「ほしいんだ。2本分けてもらえる?」
 「いいけど、もっといいのが今入ってるよ。たとえば…」
 「いやいや、いいんだ。ひこ孫がほしい。今から取りに行っていいかな?」
 小嶋さんは快諾してくれた。今からこちらを出れば6時オープンまでに帰ってこれる。西宮と姫路、往復約4時間。千石茶屋では挨拶もそこそこに4合瓶の神亀の大吟醸=ひこ孫を2本わけてもらった。さて、どのグラスで出そうかな。他の日本酒のように1合でお出しするわけにはいかないだろう。なにせ高額商品。そうか、シェリーのグラスを使おうかな。シェリーのグラスを使って90CCで出そう。いろいろ考えながら帰路についた。
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テーマ : 連載小説
ジャンル : 小説・文学

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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