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バー物語(フィクション)№72

 それはワイヤー式のチーズカッターだった。セミハードタイプのチーズを同じ巾で切る道具らしい。チーズスライサーと呼んだほうが分かりやすいかも知れない。
 「ありがとうございます。大事に使わせていただきます」
 その後何度かチーズのカットに使ってみたがナイフのほうが早く切れるので現在、そのチーズカッターはトップウインのお守りになっている。
 カウンターはさながらちゃんこ鍋屋さんの2階のお座敷バーの雰囲気。皆、わいわい楽しげに飲んでくれていた。私もホッと一息つける。夜中の12時を過ぎるとのぶちゃんや近くのスナックのママも来てくれた。知った顔ばかりで満席になった。ただ一人知らない顔のお客様を除いて。
 「おかわり」
 そのお客様は日本酒ばかり飲んでいる。3杯目。来られた時からほろ酔い状態。大丈夫かな、やや不安。
 そのお客様のとなりでスナックのママとそこのバイトの女の子が楽しげにしゃべっていた。突然そのお客様が割って入った。
 「どこのスナックだ?今度行ってやろう。もっと美人はいないのか」
 瞬間私は客席側に飛び出していた。
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テーマ : 連載小説
ジャンル : 小説・文学

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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