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小説・パッションと指揮 その28

「青井先生はコンチェルト、弾かれないんですか?ソロはよく聴きましたが…」
 話題が硬くなってきたのを嫌ったのか、伊達が青井彰に質問をする。
「えーとねー。オーケストラを使うと何かと大掛かりになって、お金がたくさんいるの。ボク、貧乏だからそんなのできっこないの」
 確かに。プロとしての演奏活動をしていても、協奏曲を仕事として頼まれるのはまれである。たいていの場合は、協力してくれと、数十枚から数百枚のチケットを持たされてしまう。今回は無料コンサート。出演者全体がボランティアなんだろうか。
「次は何の協奏曲を弾かれるんですか?」
 平井が江里に尋ねる。
「いえ、なにも決まってません」
「ラフマニノフの3番なんてどう?」
 ペコちゃん先生が江里の顔を見る。
「ふっ。弾きたいですが…」
「えーー。それが弾けたらすごいわねー。すごいすごい」
 生ビールを調子よく空けながら青井彰。
「お医者様をしながら演奏活動なんて、それもかなりのものですね」
 伊達も口をはさむ。
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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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