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小説・パッションと指揮 その18

 主役の江里や藤井がいないが、生ビールで乾杯。うまい。単純に生ビールがうまいと言っているのではない。テイスティングの感覚でうまい。
 料理は適当に2万円分くらいの焼肉を注文。サービス係は宝塚歌劇団にいるようなボーイッシュな格好良い女性だった。
「Aの音さえ合わせれないなんて…。何やってんのかと思ったわ」
 伊達が叫ぶ。
「そうよねー」
 相槌を打つ青井彰。どこか言葉が女性っぽい。
 私はといえば肉の吟味。まずはタン。ど真ん中の部位。タンはど真ん中より根元がうまいんだが、一応合格。
「泉さん、そう思わない?」
 伊達に食事への集中を妨げられた。
「は?Aの音?えー、実はよくわからないんです。ピアノ弾きって意外と調律に甘いんですよ。いつも狂ってる音のピアノを弾くのに慣れてるからかなー。だいたい私は濁ってても平気だし…」
「へー、マスターってもっと厳しい人かと思ってたわ。タン美味しい?」
 平井は元来ホルモン系が苦手。しかしタンはいけそうなのか、興味深そうに私を見る。
「いけますいけます。蒲田って面白い。気に入った」
 私は叫んで黙々と焼肉に集中する。

 
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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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  • Author:higemaster
  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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