小説・菜その170
ピザアンドパスタトップウインはビルの2階にある。1階もマスター氏経営の店。名は桜咲くころ。出し物は焼き鳥と馬刺しである。はっきり言ってへんてこりんな名前だ。
マスター氏が日本一の焼酎と認めている芋焼酎に万膳があった。認めているとは正しい表現ではない。尊敬している敬愛しているマスター氏。その万膳を醸していた杜氏の口癖から店名をいただいた。
『そつ(焼酎)は桜咲くころがうまい』
杜氏の名は宿里利幸。秋に作った芋焼酎。半年寝かして春に飲むのがうまい、という意味である。
夕刻、その桜咲くころの入り口に女の子が佇んでいた。
「店、5時からですよ」
「いえ、いえ。いえいえ」
にっこり笑いながら否定する。
「ん?では?」
「このアルバイト募集の張り紙で…」
「ああ、働きたい?」
「はい。面接お願いします」
「ええよ、入って」
だいたい何事にも適当なマスター氏は店内に招き入れて面接を始めた。
マスター氏が日本一の焼酎と認めている芋焼酎に万膳があった。認めているとは正しい表現ではない。尊敬している敬愛しているマスター氏。その万膳を醸していた杜氏の口癖から店名をいただいた。
『そつ(焼酎)は桜咲くころがうまい』
杜氏の名は宿里利幸。秋に作った芋焼酎。半年寝かして春に飲むのがうまい、という意味である。
夕刻、その桜咲くころの入り口に女の子が佇んでいた。
「店、5時からですよ」
「いえ、いえ。いえいえ」
にっこり笑いながら否定する。
「ん?では?」
「このアルバイト募集の張り紙で…」
「ああ、働きたい?」
「はい。面接お願いします」
「ええよ、入って」
だいたい何事にも適当なマスター氏は店内に招き入れて面接を始めた。
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