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小説・菜その155

「オーナーのお気持ちはありがたいですが、ここで、わたくし、けじめをつけさせていただきます。いえ、私がいなくても大丈夫です。小西さんはしっかりしていますし…。それに…」
「それに?」
「人件費の削減にもなるでしょう?」
 オーナー氏。ここで腕を組んで考える。
『確かに、この福田が抜けたところで大勢には影響がない、かもしれない。辞めてもらうのも手か…』
 福田さん、オーナー氏の考えを見破った。
「では、本日限りでお暇いたします」
「はー?今日?」
「ええ、必要なのはお客様へのごあいさつではなく、スタッフへの申し送り。一日あれば十分です」
「……」
 オーナー氏、どう答えてよいものやら。
「ご心配なさらないで。今後の営業に差し障りのないようにしておきます」
「そうか」
「あ、お給料ですが、オーナーの責任をとれという言葉で私は辞めます。ので、日割りではなく1ヵ月分きっちりくださいね」
 完全に福田さんに飲まれている。
「ああ、わかった」
 福田さんの完勝である。
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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