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小説・菜その146

「今のお店も、以前働いていた所も、メジャーカップを使っていました」
「あぁ、几帳面なのね」
「え?それだけですか?」
「ふっ、ジントニック一杯作るのに、何でそんなに慎重にならなあかんねん。ぷっ」
『ぷっ。って。何?馬鹿にされている?』
「おじょうちゃん、馬鹿にしているんではないんですよ」
『あらー、見透かされている』
 このマスター、菜が初めて見るタイプの男であった。
「私はね、面倒くさいだけなの。本当はね、計った方がいいでしょうね。でもね」
「はい」
「ライムも一つ一つ味や状態が違うでしょ?ジンの量をいつも完璧に合わせたっていつも同じ味が出ないのよ。だったら簡単にした方がいいでしょ?違う?」
『違う、絶対違う。このマスター、本気でしゃべってない』
 菜は、本当のことを何か隠しているような気がしてしかたなかった。が、悲しいかな、カクテルの知識が乏しくて核心に触れる質問ができない。
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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  • Author:higemaster
  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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