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小説・菜その122

「で。どうしてそこをやめたのかしら?」
「あ、やめたのではなくて、やめさせら…れ…」最後は聞き取りにくい菜の言葉。
「は?小西さん、クビになったの?」
「あ、ええ、まー。そういうことに…」
 菜は話しながら後悔する。この福田という女性、具体的な彼女の話を聞く前に自分をさらけ出しすぎた。
『あぁ、私はいつもそう、警戒せずになんでも話してしまう、おかあさんにもよく注意されていたのに、いつも同じ失敗。でも、失敗とは限らないわ、福田さんがとってもいい人で、いいお話を聞かせてくださるかもしれないわ、小西さんて正直な方ね、やっぱり私の見る目に狂いはなかったわ、じつは……じつは…じつは…』
「小西さん、小西さん」
 大きな声で福田さんが呼ぶ。はっとわれに返る菜。
「やめさせられた理由を聞きたいわ」
 菜は福田さんの目をじっと見る。
『どうしてこの人は私にばかり質問するのかしら。一般的にこれって失礼って言わない?失礼だわ。プンプン。学校の先生でもないのに、小学校の時の本橋先生みたい。きらいなおいしくない給食を無理やり食べさせられた。同じ匂いがする、ああジュンくんに会いたいな』
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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