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バー物語(フィクション)№39

 10万円入っていた。
 「どうしましょう」
 西田氏を見た。
 「覚えとけよ。忘れるな」
 「は?何をです?」
 「10万、借りたと思えばいいじゃねーか」
 「大金ですが…」
 「返すチャンスが来るさ。そん時返しゃーいい。気持ちよく使ってやれ。そろそろ玉不足だろ」
 のぶちゃんとは顔見知り程度の仲だ。10万円をいただくいわれはなかった。でも、西田氏の言うように借りたと思えば気が楽だ。いつか返そう。遠慮なく使わせていただこう。
 「どっか、工事現場で太い木材拾って来いよ。車、転がしてて気ついた所ねーかなー」
 「あります。武庫川の近くに一戸建てが数件工事中です」
 「ゴミあさりみてーでかっこ悪いかもしれねーが、使えそうなものどんどんもらっちゃえ。なーに、ゴミを持って行ってやるんだ。感謝されるぜ」
 ううむ。廃物コレクターの西田氏が言うと説得力があった。
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テーマ : 連載小説
ジャンル : 小説・文学

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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