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小説・菜その92

「平たいたこ焼き、面白いわね。ネギをちらしてみましょうか」
 継母和子は台所へ行って、手早くネギをきざんできた。
 ネギの入ったたこ焼きは、しかし、子供の間ではあまり、評判が良くなかった。
「ネギ入れてないほうがおいしいです」と吉田君。
「そうそう、そうだと思います」
 気に入らなかった子供たちの顔をニコニコ笑いながら継母和子はながめていた。
 だが、菜は違った。ネギを散らして焼いたほうが甘味も出るし、味に奥行きを感じる。
「おかあさん、私はネギ入りが好きです」
 継母和子に小さな声で菜は言う。ピーマン、ほうれん草、ネギなどを嫌う子供は多い。菜の舌のセンスは、この頃から一風変わっていたと言うべきうであろう。酒のアテを理解できる舌。
『タコとネギはおもしろい』
 菜は継母和子のアイデアに感心していた。
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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