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小説・菜その76

「とうちゃんが逃げたー?何やそれ?」
 そこにいた子供たちがいっせいに吉田君に注目する。
「若いお姉さんと逃げたとおかあさんが言ってた」
「ふーん、それでこっちに来たんかー」
「菜ちゃんはいいね。おかあさんが亡くなってもすぐに新しいおかあさんができて…」
 吉田君、菜がうらやましいらしい。菜はどう反応していいか戸惑っている。
「そ、それは大変でしたね、吉田君」と継母和子。
「日本は楽しい。むこうも友達たくさんいたけど、こっちにもたくさん」
「はい、はい、それはよかったですね」
「おとうさんが逃げた話は面白くない。もっとおもしろい話、ブラジルで、あったよ」
「なに?なに?」
 吉田君、運動神経抜群な上にキャラクターが明るいので常に友達の間の中心にいる。
「聞きたい?」
 聞きたい聞きたいの大合唱。
「ふっ、何から…」
 吉田君、何から話そうかと逡巡している様子。
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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