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小説・菜その64

 2学期が始まった。母和子の野辺送りから半年。元気ではあったがどこか陰のあった菜。その元気さも今や全く無くなっている。授業中にも母の事を思い出すと自然と涙がこぼれる菜。山岸先生はだまって見守る。見守るのが山岸のスタイル。教会の大野牧師は積極的に菜と会う時間を作った。週に一度、学校の帰りに寄らせた。日曜日にも会えるが他の信者との交流があって菜だけに時間を作るのが難しかったのである。
「この一週間は何がありましたか?」
 大野は菜にしゃべらせようとする。しかし菜はうつむくばかり。大野が一方的にしゃべるほうが多かった。
「先生…」
 菜は大野牧師を先生と呼んでいた。
「はい。なんでしょう?」
 めずらしい。菜が自分でしゃべろうとしている。
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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