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小説・菜その61

 病院を出て国鉄高槻駅へ急ぐ義昭。トイレに駆け込む。吐く。しかしつばしか出ない。かつて経験したことの無い嘔吐感。何回も吐く。中身は出ない。苦しくて涙。頭がぼーっとする。嘔吐感はとまらない。しゃがみこむ。しかし何も出ない。深く呼吸。トイレのもわーっとしたすえた臭いを思いっきり吸い込む。吐瀉物、出た。しばらく動けない。立つ。洗面で顔を洗う。鏡を見る。
『助からないとは言ってない。大丈夫、大丈夫』
 鏡の向こうで目のうつろな自分の顔。ぺっ。つばを吐く。うがいをする。
『くそっ。くそっ、くそっ』
 トイレの隅においてあるバケツを蹴る。のをやめた。首を回す。
『かね、どうする。こども、どうする…』
 今から何をどうしてよいのか…。整理がつかない義昭。
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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