AX

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

小説・菜その44

 布団屋さんを出て帰路につく。気が重い。菜にどう言おうか。
『妹さんの借金の連帯保証人になったらしいんですわ』
 危ない所に借りたらしい。館野君のお父さんの妹さん。
『まず、妹さんが飛びまして…、しばらくは館野さん、がんばって払っていたのですが、とうとう…。うちにも相談に来はりましたけどな、お金のことでっさかい、お力にはなれませんでしたなー』
 夜逃げまでしなければならない借金とはいくらぐらいなのか、和子は想像がつかなかった。
『立花小学校に戻りたいと思っているので転校の手続きしてないのとちゃいますかな。宙ぶらりんでどっかにいてはるんとちゃいますやろか』
 それが本当なら今、館野君は学校に行ってない事になる。
『借金返すアテが出来たり、雲隠れするアテがあったらいいのですけど…。連帯保証人ってこわいですなー』
 自己破産というシステムがなかった昭和40年代。連帯保証人はけつの毛まで抜かれていた時代である。
スポンサーサイト

テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

higemaster

  • Author:higemaster
  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
最近の記事
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。