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小説・菜その38

 本橋先生の机は窓際にあった。おぶった忠哉をおろし、抱くことにした。幸い寝ている。泣きませんように、祈りながら和子は本橋先生に近づく。
「あら、小西さんの…、いかがなさいました?」
 普段、生徒にはガラの悪い言葉を吐いていても普段はきちんとした日本語しゃべる本橋。
「娘が、友達が学校に来ないと言って…」
「はい。それで?」
「心配しているようなので…」
「それでわざわざお母さんが?」
「いえ、学校の近所の米屋さんに用事があったのでついでに、と言えば失礼なのですが…。ほほほ」
「そうでしょいうねー、転校したぐらいで、わざわざはないでしょうねー」
 菜は自分の前で泣いた。ただ事ではない。しかしそれは言わないほうが良いような空気を感じる。本橋先生は今、転校と言った。転校なら児童と保護者に知らせるべきではないのか。
「転校なさったんですか?その子」
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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