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バー物語(フィクション)№27

 その日の晩、西田氏と吾妻寿司で会った。
 「保証金100万、家賃7万。明日契約です」
 「金は用意出きるのか」
 そこが問題だった。貯金というものをしたことがなかった。店舗改造、洋酒の品揃え、運転資金、300万円いるなぁ。以前、住友銀行の甲東支店の店長さんから頼まれて作ったカードがあった。300万円まで借りれます、と。それを使うしかないな。
 「銀行から借ります。すぐ借りれるらしいです」
 「最初、ガラスのケースを運び出すのが大変だな」
 西田氏の頭にはすでに工事現場が浮かんでいるらしい。
 「手伝ってやるよ。なーに、一月もすればオープンできるぜ」
 大工を使わない。最初から決まっているような話しっぷりだった。西田氏の天才的な工作能力は認めるが、はたして二人で完成出来るのか。不安だった。
 「ギャラは晩飯だ」
 西田氏は楽しそうにお銚子をふっておかわりを催促した。
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テーマ : 連載小説
ジャンル : 小説・文学

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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