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小説・菜その12

「お帰り、菜ちゃん」
 今日も裁縫する和子。横で和哉がスヤスヤ寝ている。
「あらら、きれいなお顔。何かいいことあった?」
 人に親切にされることが少なく育った菜。友達もいない。今日、初めて優しくされた、と思っている。しかも男の子。
「いえ、おかあさま、何も…」
 給食を食べる事が出来ずに残された。残飯をクラスメイトの男の子が食べてくれた…。言えない。言わないほうが良いと感じた菜。父の義昭もいつも言う。食べ物を残すなと。
「じゃー、今日はお米を炊く所までしてね。おかあさまは少し手が放せません。お願いね」
「はい」
 大きな声。元気一杯。
『お返事は大きな声で、すぐにするの』
 これも和子の躾であった。
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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