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小説・菜その9

 お昼の休憩時間に食べ切れなかった菜。掃除が終って皆が帰ってからも残される。
「すべて食べ終わるまで帰るな」
 本橋の命令である。グスグス泣く菜。しばらく付き合ってた本橋。いつまでも教室に残るわけにはいかない。
「食べ終わったら職員室まで言いに来なさい」
 先生も出て行って誰もいない教室。寂しいと言うより不気味。スプーンを持つ手が固まって動かない。
 ガラガラ。入り口の戸を引く音。ふっと顔を上げる菜。
「けっ。残されてやがんの。アホ。ドジ小西」
 写真の時に菜をからかった男の子。
「館野くん…」
 生まれつきか、慣れか。菜はからかわれてもしかられてもあまり動じない。感情に動きがない。
「ふん。給食嫌いか?ん?あん?おん?」
 このセリフ、親の口癖に違いない。子供は親の言葉をそっくりしゃべる。
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
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