AX

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

小説・菜その3

「小西さん?」
 本橋は菜に近づいた。
「この靴下、右左違うわね」
 菜はえっと、下を見る。右はレースのフリル付き、左は無し。どちらも白色で、母がうっかりして履かせてしまったようだ。菜は本橋先生の顔をじっと見るしかなかった。
「写真、残るから…。両方脱いでしまいなさい」
 菜は靴をぬ脱ぐ。エメラルドのようにピカピカ光った黒い靴。靴下を脱ぎながら涙が出てくる。必然、手が止まる。
「小西さん、早くしなさい、で、泣くな、変な顔で写る。ほれ、ハンカチ」
 本橋はイラつきながらも菜に白いハンカチを渡す。
「アホやー、靴下間違いよったー」
 後ろの男の子がからかう。
「うるさい。誰でも間違いはある。人の間違いを笑うな。アホはおまえじゃ。ぼけ」
 本橋はその男の子にしかりつける。どこまでもガラが悪い。
スポンサーサイト

テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

higemaster

  • Author:higemaster
  • 桜咲くころ=淡路島の地鶏焼きをメインに熊本直送馬刺し、鹿児島の親鶏、黒毛和牛のてっちゃん、ほか、おいしい一品料理を楽しめます。また、日本酒、焼酎、ワインがリーズナブルに楽しめます。
    ピアノバー・トップウイン=1935年製の古いスタインウェイのグランドピアノがたまに鳴ります。ワインを中心にカクテル、シングルモルト、日本酒、焼酎等できるだけ品質の高いお飲みものをそろえるように努力いたしております。
最近の記事
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。