幼稚な料理その62
結果、長年弾き続けてきたノクターンよりも上手に弾けた。麻美子はショパンより古典があってるのかも。ある程度弾けるとショパンやリスト、スクリャービンを弾きたくなるものだ。器用で柔らかい神経と感覚を持っている人間は難なく弾きこなせる。が、麻美子は、はっきり言って不器用。もちろん私にも言えるのだが。
スプリングソナタをポコちゃんの前で弾いて1年以上経つ今もそれを引き続ける麻美子。相変わらず、ナイフを引かずに上から押しつぶすようにトマトやチーズを切る。
「今日、麻美子ちゃんの日では?」お客様からの質問。
土曜日だけ、麻美子が手伝いに入る。
「ええ。もうすぐ来ると思いますが」
「何時に来るん?」
「それがぁー」
麻美子の来る時間は決まっていない。
スプリングソナタをポコちゃんの前で弾いて1年以上経つ今もそれを引き続ける麻美子。相変わらず、ナイフを引かずに上から押しつぶすようにトマトやチーズを切る。
「今日、麻美子ちゃんの日では?」お客様からの質問。
土曜日だけ、麻美子が手伝いに入る。
「ええ。もうすぐ来ると思いますが」
「何時に来るん?」
「それがぁー」
麻美子の来る時間は決まっていない。
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